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2010/02/11

America's Cup 33rd (2)補足/情報の発信と・・ 

「America's Cup 33rd(第33回アメリカ杯)」が気になって寒さも吹き飛んでいる日々です・・
大会の方は、コメンテーターに訪れているP.ケイヤード(アメ杯かつての第一人者)曰く、
最も日照の少なく風の安定しないこの時期にレースをやること自体おかしい、と仰っているように、
順延が続いてますが、(次は日本時間の明日夜予定)
個人的には先日のBLOGサイトや、オフィシャルサイトのNEWSやチーム紹介などを
前回大会同様に(外出するときは携帯にDLして)読んだりして過ごしています・・

公式:America's Cup 33rd Official
西村一広氏:風の旅人
アメ杯ガイド:かぜのたより
 (mixiにもコミュがあるそうです。ご利用されている方は覗いてみてください)

私は観戦経験は長いですが、解説できるようなスキルなんてないただの素人なので(笑)、
観たり読んだりだけの立場ですが、ネットゆえの面白いことに気付いたのもあって、
あまりご存じない方向けに軽い知識話を交えて、以下にごく庶民的なつまみ話を(笑)

ご興味ある方だけ以下からどうぞ・・

------

海外やオフィシャルの記事を携帯に落として読んでいると書きましたが、
英語の記事って即座に読めるものではないので、外出中や移動中など、
外での空いた時間を利用して読むのにはもってこいなんです・・

実はこれ、要するに日本国内でのプレス(報道や発行物)がないということです。

特に残念なのは雑誌がない。
ヨット自体の解説本は沢山あるんですけれど、アメ杯は書籍も殆どないに等しいです。
(最近本屋さんでそちらのコーナー覗いてないですが)
本と違って定期刊行物である雑誌って、発行される頻度が高く、且つ、
ユーザー向けのコアな情報を発信できるので強みだと思うんですが・・
例えば自転車の最高峰レース「ツール・ド・フランス」は、日本の雑誌でも特集があり、
ガイドブックとして非常に良くできていて、読み物としても面白いです。

しかし一方で、リアルタイムには対応できないですし、増して一月一回などでは
競技前と競技後の刊行では、ガイドブックや記録として終わってしまいます。
今回のアメ杯のように数日開催で、しかも順延が多いヨットレースですと、
情報を取りにくく無駄になる記事もあって、掲載の選択も難しいかとは思います。

挑戦艇決定のあるルイ・ヴィトンカップがあれば、もう少し長く定期に特集を組めるし
厚みも出るんでしょうけれど・・(特集も小出しに引き伸ばせますし(笑))
正直、私などは艇の写真やテクニカルガイドや青写真などが誌面グラビアで見られたら、
涎垂らして間違いなく買うでしょう(笑)(しかも2冊・・1冊は壁に貼る用で(笑))
でもそんなファンばっかりではないですので・・
編集される方のお給料や取材費までペイしようと思ったら、こんなファンだけのために
雑誌つくってくれないですよね(笑)

そういう意味で、ネットが出版にとって変わってしまっているんでしょうね。
公式サイトも速報NEWSはTwitter中心です。
これだと新聞がネット中心に営業展開を考えるのも分かります。
広告業界も収入の矛先を転じて来ている昨今ですので、駅や電車の広告スペースはガラガラ、
逆にネットでのバナー広告の多さと言ったらないです(私も加担させて頂いてますが~・・(笑))
アメ杯出場の両艇の公式サイトも、世界最高の資金力を誇る企業がバックアップしていますから、
覗いてみるとそのカッコ良さと言ったらないです。

そんな中で、英語や競技そのものの蚊帳の外である日本国内では、
先の情報発信元の方のサイトが非常にありがたくあります。

以前、ニッポンチャレンジが出場していた頃は斉藤愛子さんの情報(2000、2003)を、
以降は「のんびり貝」さんの発信を楽しみにさせて頂いていた身としては、
氏がお休みされて残念でしたので、先の“とんべえ”さんのBLOGは嬉しい。
と、発見して喜んでましたら、のんびり貝さんのことが書いてあって驚きました(笑)
ああ、やっぱり皆さん情報気にしてらっしゃって、同じところにいるんだなぁ・・と(笑)
(その一端を担えなくて申し訳ないのですが・・(笑))

まして現地に行かれているセーラーの西村さんのリポートは感嘆というか溜息というか・・
レーサーの西村氏がレース状況や艇の周囲で一喜一憂されている様が手に取るように分かります。
レース経験者でもセーラーでもない素人のこちらも同じ気持ちです・・
(むしろ船体ファンとしてのミーハー感覚だけですが・・
でっけぇ~!とか、カッコイイ~!とか、そんな悲鳴ばっかりですからね、自分(笑;))

ホントに船好きなんです・・あのフォルム。

***

あまり知らない方のために、アメ杯やヨットの補足話を・・

簡単な歴史は勝手リンクで失礼ですが、先の斉藤愛子さんのコーナーちゅーやんさんのページに・・

私がレースを追い始めたのはニュージーランド(NZ)のチーム・ブラックマジックが圧倒的強さで
アメリカ艇を破った衝撃的な95年から。
オーストラリアからアメ杯を奪い返していたのに、またしても南半球にカップが動いた年です。
スターズアンドストライプスとヤングアメリカの戦いを注目していたら、
当のアメリカ艇がNZチームにこてんぱんにやられてしまいました。(めちゃめちゃ速かった!)

今回の大会もそうなんですが、毎度開催要項というかルールが変わっていまして、
アメリカ勢が強かった頃は、ヨットクラブが多いアメリカはアメリカ代表艇を決めていたんですね。
アメリカ以外対その他の国のアメ杯決勝の前に、いわば準決勝や予選があったわけです。

それがまたアメリカ艇とその他の国に戻り、NZと一騎打ちを演じるために、凌ぎ(と資金)を削ります。
と、思っていたら、NZのクルーがごっそり他所に引き抜かれ、
今度はスイスの(海はないけど)資金力のあるチーム・アリンギが持ち去ります。
今回の大会でも、スイスのアリンギも、対する挑戦艇BMWオラクルも、主力はNZ出身者です。

アメ杯は優勝したチームの国で開催されますから、前回から海のないスイスではなく、
スペインのバレンシアで行われています。
大会のルールはアメ杯を防衛した艇(開催)側が決定する、という大昔の協定書があり、
そのルールに従って防衛戦(アメ杯)が行われます。
そのルールや協定書、大会の要項を巡って、ここ数年アメリカ・オラクル側と
スイス・アリンギ側でもめて来ました。
当のメンバーが共にNZ出身者なんですから当然と言えば当然です・・(苦笑)

挑戦艇決定シリーズのルイヴィトン杯には、日本からもニッポンチャレンジというチームが
SB主体、東芝などをスポンサーに過去3回出ていたことがあります。
スキッパー(艇長)は難波誠さんや、NZを一躍有名にしたクリス・ディクソンが乗っていました。
(難波さんはその後ご不幸な事故に遭われて・・残念です)
いずれも惜しくもヴィトン杯で敗れましたが、強かったです。

私は正直、(仮に全員日本人でも)日本勢がどうとかにはあまり興味はありませんでしたが・・
95年頃の当時、Gショックで儲けたカシオが別の大型ヨットレースのスポンサーになっていたので、
当の会社の知人からヨットのカレンダーなどをせしめたことがあります(笑)

レースは同じ規定内で建造された艇同士で、風下から風上のマークを回り、
それを2周して、先にゴールラインに到達した方が勝ち。
4勝形式が5勝形式に変わったりしてますが、NZ艇がアメリカ艇を破った95年以降、
前回大会以外はルイ・ヴィトン杯の方が面白かったですね。(2000年とか)
NZは引き抜かれて後、レース中にマストが折れたりで散々でいい所がなかったんですが、
前回(07年)は凄まじいデッドレースでしびれました。

今回は大会にスペインのチームを入れる入れないでもめたのが発端で、
ルールや協定改定のために提訴問題になり、言わばその決着話的レース。
そのため挑戦艇レース(ルイ・ヴィトン)がありません。
ぐちゃぐちゃ言うんだったら、速かった方の言い分で今後大会を進めないか!?っていう、
そんな話と思って差し支えないかと・・(笑)
そのためにうん百億円くらい使うわけですから・・男の意地とかプライドって・・(笑)

まあ資金を最大限に使って、最高の技術の結集した、最高の艇の「レース」が見られますし、
それを戦争に使っているわけではないのでいいんじゃないかと・・

でも、所詮はヨットですので、風が吹かないと船は出ません(笑)

---

最後に、そんなよく分からない大会のルールは置いておくとして、
人から訊かれて面白いなと思った話を、ひとつ・・

「風で走るヨットが風上に向けて進むのってどうするの?」
 ―これって非常に興味深い質問です。

艇の前から風を受けた場合、仮にセール(帆)をポートタック(左旋回)にすると、
風が左から右に流れ、艇身は左に押されて左に進み(曲がり)ます。
艇は既にスタート時点で、風下から推進力をつけて回り込んで発進していますので、
前進したまま、この場合艇は左左に押される感じで斜めに進んでいきます。
当たり前ですが、艇は前の方が抵抗が少ない流線型にできていますので、
転覆しない限りちゃんと前に進みます。(遅いですが)

そのままですと目的の旋回マークから遠ざかってしまいますので、
途中でセールをスターボードタック(右旋回)して修正します。
つまり、ギザギザに進んでいくんですね。
坂道を上るときの自転車のこぎ方に似ています。

実はレースはスタート地点と、そしてどちらかというと風下よりも風上の、
このタッキング(旋回)が鍵になります。
相手の前で風を妨害したり、流れを乱すのも作戦です。

また、海上での航行優先権はスターボード(右舷)側にありますので、
(左舷でそれをやると反則になりますので)
いかに右舷(内側)にポジショニングするかも見所になります。
ちなみに、第1レースのスタートはコイントスで、BMWオラクルがスターボードを取りました。

逆に、風下に向かうときは大きなセール(スピンメーカー)を張って、
艇の抵抗を大きくして推進力をつけます。
(今回タマランタイプというカヤック風の艇なのですが、このスピンメーカーは
まだお披露目されていません・・60m(!)もあるマストなので相当でかいんじゃないかと・・)

また、いつのレースもそうですが、マーク周回のときはかなり接近しますので、
艇同士の接触の危険をはらむタッキング(旋回)技術は船のレースの核です。
また、風の読み間違えや反則などは致命傷になります。
(反則を侵すとマーク1周のペナルティになります)
しかも今回、45ノット強(約80km/h:風上向きは15ノット=約27km/h)も出る大型の艇同士が、
20マイル(30km)もの距離を往復するという、聞いたこともないレースですので、
どういう感じなのか、何が起こるか、全く予想がつきません・・

※ちなみに、starboard(スターボード:右舷)の反対語は larboard(ラーボード:左舷)ですが、
昔の帆船の大航海時代から港には左舷側を横付けしていることなどから、
混同を避けるために左舷を port(ポート=港/左舷)と言うそうです。
大型帆船も舵は左にあることが多いようです。
(今はエンジン船ですので舵は船室の中央にでんとありますが、小型艇だと左が一般ですね)
反対の右舷が star・・(星を見る)側というのもロマンです。

***

私自身はじいちゃんがヨットで日本人初の五輪選手だったと聞いたことがありますが、
じいちゃんからもヨットの話を聞いてませんし(子供のときはアメ杯も知らず興味もなく)
小さな艇すら実際に操舵したことが殆どなく、専門用語も知識も僅少ですので、
やっとこんな話ができる程度です。
残念ながら丘の上の人間で縁もゆかりもありませんで・・

できたら船の上で生活したい・・船で世界中あちこち回ってみたい・・と思うのが
個人的な大きな夢です。
船舶免許も必要だし(外洋だと1級以上に色々いりそうです)や、
クルーザー(あんな豪華なものはいりませんが(笑))でも買わないと叶わない、
ホントに夢な話ですが・・。

でも、いざ外洋に出ると他所の海域の方とかと色々あるかも知れませんね・・
それはそれで面白い経験ですが・・
危険も承知ですけれど、素人が海をなめてると痛い目に遭いそうですし・・。

ジュール・ベルヌのように、国内に引きこもって、
机の上で描いたり想像したりで留めておくのが無難かも知れません(笑)
[Sports] -スポーツ-

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