FC2ブログ
--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2010/02/17

アメ杯終了/スポーツを讃える

20100215bf.jpg 3~4年に一度のアメリカスカップが終了。

 BMWオラクル「USA」艇が飛行機のように
 速かったのを見せつけられましたが、
 終わってみるとまたもやラッセル・クーツのいる
 チームが勝利を手にすることになりました。

 写真は左からテクニカルタクティシャンのJ.コステキ、
 オーナーのR.エリソン、クーツ、そして
 スキッパー(艇長)のJ.スピットヒル。

Heino Kalis yahoo sports / America's Cup 33rd

(レース周辺の感想と、それと別に思ったことを・・)

 

20100215.jpg 1艇建造するのに数百億という、
 とんでもない多額の資金を要する
 名誉だけのためのヨットレース。
 そのために破産したオーナーがいる様子は
 映画「ウィンズ」にもシーンがありました。

 勝って何があるのか・・と
 冷めて見る向きもあるかも知れませんが、
 それが戦争でないならいいじゃないですか(笑)
 私らファンはカッコイイとか言って見ているだけです(笑)

シャンペンを飲むエリソン (AP Photo/Alberto Saiz)

色んな意味で男性的なスポーツですね。
F-1よりお金がかかり、且つ数年に一度しかやらないですから、
もはやスポーツと呼べるのか微妙ですけれど(笑)

アリンギ5のオーナー、ベルタレリが第1戦に負けたとき、
記者会見で風のせいにしていたそうですが、
実際は風の読み間違いでなかったらしいのは西村さんの記事にもありました。
西村さんによると、艇も「USA」の方が軽かったそうです。
終わってからもベルタレリは恨み節が多かったですが、
欧州に杯が渡った栄誉はこれからも暫く彼の武勇として語られるでしょう。
しかし、その貢献にはニュージーランド(NZ)勢の力が欠かせませんでした。

クーツはNZの「ブラックマジック」で95年にアメリカ艇を破って杯を南半球に持ち去り、
00年にイタリアの「プラダ」艇を破って防衛すると、03年にはアリンギに移ってNZから杯を奪い、
前回07年は激戦で「エミレーツチームNZ」を破って防衛しました。
そして今回、ルイヴィトン杯で苦渋を舐めたオラクルに移って、エリソンの元に栄冠をもたらしました。
彼自身も2戦目に、1戦目に艇を軽くするため乗らなかったというエリソンと共に、
「USA」艇に乗船していたようです。
誰が見ても、彼の行くところに杯が付いて回ってます。
まだ若いのに、彼自身は4連覇ということになりました。
次回は防衛に回るのかも知れませんが、勝ったらまた移籍の話があるのかも・・

ワイヤーウィンチやバラスト用にエンジンを積み、センサーやPCなどのハイテクを
これでもかと揃えた巨大な、およそヨットと呼べない艇の走る様は凄かった。
TVやビデオを見ても、艇が旋回するときに軋む音が上空のヘリからさえ聞こえました。
60mのマストのカヌー型ヨットが片側を浮かせて疾走する様子は
「Fly(=飛んでいる)」の形容がぴったり。これはもう船じゃないですね(笑)
高さ60mはマンションやビルの20階~25階に相当します。
街中でそんな高い塔なんか見かけませんから、実際目にしたら驚くでしょうね~・・

ちょうど冬季五輪やNFLのスーパーボウルがあったり、
スポーツ的にはあまり多くの方に馴染みがないかも知れないヨット。
報道面についてはどこの国でもそうでしょうが、
同じ国の選手が活躍するなどしない限り、国内の話題にはなりにくいでしょう。
そのせいか海洋国でもある筈の日本でさえ、一般紙にもネットにも殆ど記事がありません。

確かにお金のかかる、一部の裕福な人々によるイベントな部分が大きいですが、
(オーナーやスポンサーはヨットクラブだのハーバー所有者ですし)
しかしクルーは少年時代から小さなボートで海や湖で風を読んで来た、ただのセーラー。

レースの中継はスポンサーの思惑が絡まなければでしょうけれど、放映権料だ広告効果だのという
いやらしい話はなく、今回も全世界ネットで見られ、ポート会場にも入れるようでした。
皆さん会場の大型モニターで観戦してらっしゃいました。
船上での観戦については関係者でないとちょっと難しいのかも知れませんけれど。

***

ところで、どんな競技でも、ツアーの旅費や用具など必要な経費はスポンサー頼みです。
プロの選手に限らずアマチュアの選手でも、五輪代表選手などは、
スポンサーを喜ばせるために成績が期待されますし、その顔色には従わないとなりません。

先日、ある五輪代表選手の服装云々が取り沙汰されていましたが、
元々彼や若者の独特のファッションだったのに、急にそんな話になったのは、
きっとTVなどを見たスポンサーの「お偉いオジサン」が大会委員に言ったからじゃないんですかね。

「キミィ、あの服装は何かね、礼節を重んじる我が国の代表として」 云々・・とか何とか。

何となくそんな大人的横槍が入ったような予想がつきませんか(笑)
言った人が誰だか分からないのはいつものことですが。
上役の顔色を伺っているTV業界などは余計、そちらの話題に終始するでしょう・・

とは言え、スポンサーやスポーツ周辺企業で働く人の期待も受けて戦う選手たちは、
そんな内実や外野は別にして、競技できることを楽しみに、誇りにしていると思います。
テニスの伊達さんを見ていてもそうですが、
競技場(コート)の中での勝敗に、そんな事情は関係ないわけですから。

我々はスポーツを純粋に楽しみたい。
そのときどきの入場料なり放映料なりの観戦料が選手への対価として支払われるならばよし。
ところが選手や競技と関係のないところで異様に吊り上げられたりするのは、
ビジネスライクと言うより、ただのデザイア(欲)に思えます。

しかも、一部の競技だけにスポットが当たったりするのも納得がいきません。
その道を目指している人ならまだしも、そうでない競技に勤しんでいる選手や少年少女もいるでしょう。

競技人口や注目度で、人気のあるスポーツやそうでないものに分かれるかと思いますが、
競技そのものを見たとき、最高の舞台やそのレベルを目指している人には
同じ土俵、同じ権利、同一の価値観の下で誰しもに讃えられて欲しいと思います。

またその舞台においては、お国とか、国民とか、そういうことは別にして、
どの選手も最高の栄誉を勝ち取るための努力があり、それを誉められるべきだと思って見ています。
ゆえに一部の競技だけに偏った報道や、「ニッポン」「ニッポン」という、
戦時中の国威高揚みたいな風潮は私はどうも好きになれません。

あまり日本で馴染みのないアメリカ杯のことを書いたのは、単純に好きだからで、
別にコアな報道精神云々を披露しているわけではありませんけれど。

世界には色んなことや凄いものがいっぱいある。
それを凄いな~、と思う方が楽しい。

日本(人)は駄目だ、などと言う発言や、競技と関係ないところに言及する時点で、
視野が狭いというか、それこそプライドを捨てている気がするんですが―。

"He that honers me, I will honer."
「我を讃える者を 我も讃えん」

最高を望むなら、最高を讃えましょう。
どこの国であっても、何人であっても。

戦争じゃないんですし。
[Sports] -スポーツ-

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。