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2010/03/30

東京都青少年育成条例改正案は継続審査

今日行われた都議会の平成22年第1回定例会に於いて、提出された議決議案の内、
「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」(30号議案)は継続審査となりました。
(その他の予算案などは築地の中央卸売市場移転関連会計予算が
 付帯決議付きになったことを除いて全て可決されました)

あくまで一回目の定例会で継続審議となっただけで、廃案や否決ではありませんので、
今後も注意して見つめていきたいと思います。

(※インターネット端末利用営業の規制に関する条例(第91号議案)は可決成立されました)

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*都議会の様子はコチラで録画がご覧になれます。
~畔上三和子(共産)、大塚たかあき(民主)、星ひろ子(生活ネット):以上改正案反対派議員代表発言
 山加朱美(自民)、上野和彦(公明):以上改正案推進賛成派議員代表発言


石原都知事が提出議案の内容を把握していない馬鹿馬鹿しさもここでまた言及されています。
あの方は自分が過去に書いた本の内容のこともきっと「まだよく把握していない」んでしょうね・・(笑)

以下は山加朱美(自民)の発言の最後、30号議案に関する部分です。

「(東京都青少年健全育成条例の改正案について)
この条例は青少年の環境の整備を助長し、青少年の福祉を阻害する恐れのある行為を防止し、
青少年の健全な育成を図ることを目的として、昭和39年に制定され、
青少年の健全育成に大きな役割を果たして参りました。
今般の改正も、青少年を性の対象として取り扱う図書類の蔓延や、インターネット上の有害情報から
青少年を守るために提案されたものであり、昨今の社会状況の変化を踏まえた、
適切な改正であると評価しているところであります。
様々な誤解、曲解もあり、継続審議という、異例の対応となったことは誠に遺憾ではありますが、
私ども都議会自民党は、執行機関側と協議し、青少年の健全育成に責任を持つ立場から、
条例改正案の早期解決に向けて、引き続き努力して参ります」


青少年育成条例が昭和39年に制定されてそのお陰で育った議員さんが発言しているわけですが、
たったこれだけを聞いてもつっこみ所満載です。

その青少年育成条例で設置された(私が子供のとき見た)白ポストは今どこにも見かけません。
39年(1964年)に既に制定され現在施行されているのに、それでも不十分である理由が
(つまり白ポスト復活議論をするような理由が)「社会状況の変化」というのは不明確過ぎます。
インターネットや携帯電話の普及が社会的変化なら、その社会的変化に合致しない、
今般の改正にある「非実在青少年」という、それらを利用する青少年どころか成人でも分からない、
社会的変化の中で使われて来なかった新語を出して来る理由も分かりません。
青少年の育成のためと謳ってその実表現規制をしようという、児童ポルノと関係ない改正部分が
不適切ではないかと問題になっているわけですが、そのことについても誤解であるとだけで、
全く触れられていません。

委員会に於いては、性犯罪の禍根となっているのがポルノ漫画だという数字的根拠は出ていません。
大体が、性犯罪数の国際的比較でも、規制が強い国に比して日本の低い性犯罪数は何の説得力もありません。
また、条例で制定され設置された白ポストが減少・撤去されたのは、行政指導効果ではなく、
出版業界による自主規制やゾーニングなどの自主努力があったからではないんでしょうか。

共産・生活者ネット代表の議員の発言にある、「児童を対象としたものはよろしくない」ので
規制してしかるべきだが都民や作家の憂慮もあって不十分だ、という発言はよく分かりますが、
この自民党側の発言はいかに施政者が自分勝手な法律をつくりたがるかが良く伺えます。
そのまま通したい、誤解があるのは当然だけれどまず通してから、という、
(都の説明でもそうでしたが)初めから説明も審議もする気もなくただ通したかったのが先のようです。

自民党としての戦略で、有害であるものを振りかざして、
「(民主党などの勢力は)こういう有害なものを放置しておいていいと言っていますよ」と
勝手に論点をすり替えている、頭の固いプロパガンダにしか思えません。

不況下で好況と言われる、民主党曰くのアニメ産業振興も取り沙汰されている中で、
出版業界や成人ユーザーから反対されるような法案を突然出して通そうという、
「昨今の社会状況の変化」に全くそぐわない法案であるのにも関わらず。

「執行機関」たる審議委員会のメンバーは出版やコンテンツ事業者は皆無、メインは警察関係者です。
そのせいかインターネットカフェ利用の規制に関する条例はネカフェ難民の方々の少数反対の声もむなしく、
やはり通ってしまいました(ネット犯罪者の数に照らせ合わせたら警察の方々の方がずっと多いですから)

法案推進に賛成する日本ユニセフや統一教会と、今案や自民党や公明党との関係については分かりませんし、
特に強く言及はする気もなく、そういう団体批判をする気はありません。
実際児童ポルノについては私自身何度も申しますように反対ですので、規制して良しと思っています。

そのことと、漫画などのコンテンツ規制に繋がる記述のある法案については、別問題です。


ちなみに昭和39年(1964年)はベトナム戦争の始まった年。
この後日本は朝鮮戦争と同様に米軍の補給地となって、いざなぎ景気に向かいます。
アメリカは金を使い切ってしまい、ニクソンショックが訪れて全世界的に変動相場性に移行していき、
日本は海外輸出に拍車がかかり、ぐんぐん円の力を伸ばしていきます。

そんな中で育った小学生や中学生の間で流行っていたものって、漫画です。
学校での友人間の話題と言ったら、漫画やテレビ。
その後ゲームに移っていきますが、図書館でどっかの行政機関が推薦する、
健全図書(?)しか読んでいない子供なんて殆どいませんでした。
塾に通う子はまだ少なかったですが、その当時からいい大学→いい会社の図式が構築されて、
受験は苛烈で、受験戦争だの偏差値だのお受験だのの有名な言葉や現象が生まれました。

そんなときに、10歳~18歳の青少年にもうひとつ流行ったのが、自殺ブームです。
無気力・無関心・無感動とか。覚えてらっしゃる方もいると思います。
レールに乗れなかったり、それに価値が見出せない子供は、大人や教師に呆れたり、
社会全体に対して絶望していました。

そうして育った青少年は今親になって、モンスターペアレンツ化しています。
「うちの子が写真の真ん中にいつも写ってない」などと勝手な文句を言う親です。
そのくせ共働きなどが多く、子供の方は夜中まで家に帰れず更に親の愛情不足。
躾も行き場もない子供が起こす学級崩壊なんて言う、組織社会に反旗翻したような行動は、
無気力なんかよりもっと分かりやすい教育の根底に関わる社会現象です。

親も子供も、誰にも健全な生き方を教えてもらっていないんですよ。
しかし今まで政治や行政が健全な生き方を教えてくれたり役に立ったことはありません。
子供を育てるのは親や近所の人や学校の先生ら大人であり、同じ年の友人です。

でも、大人以外には政治に参加する権利はありません。
実際に対象になる青少年諸君には選挙権がありません。
大人が自分の都合で選んで、子供が被害を被ります。

それこそまた、青少年たちを健全に苦しめて育てたいらしいです。
ええ、どんどん健全に育てていってくださいよ。
ダメ出しして規制して苦しめて、大人の都合で。

漫画やアニメやゲームで育った子供が大人になって、今こういう社会です。

それって本当に漫画やアニメやゲームのせいですか?


よく考えてください。
[Comic] -Comics-

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