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2010/04/20

「わが家の歴史」三谷さん/黒柳さん

飛行機に乗る予定はないんですが、タクシーでイタリアまで帰ったとか、えらいことに・・
ジェットエンジンにこんな敵がいるとは思いませんでしたが(鳥とか)
燃料燃やすな!っていう地球神の怒り!?

というわけで、ぜんぜん更新できなくてすみません。
椅子に張り付いててお尻が痛いです。エコノミー症候群だこれは。

と言っても書くことは特になくて・・珍しくテレビの話なぞを・・

たまに読ませて頂いている糸井先生のところで拝読した「わが家の歴史」の三谷先生のお話
黒柳徹子さん(とパンダと森繁さん)のお話が興味深かったです。
FMを聴かせて頂いている、清水ミチコさんのお話とか。

あんまりTV見ないんですけど、芸能な?話しちゃってすみません。

「我が家の歴史」は時間も長く、しかも3日間もあるので、
片手間に携帯テレビ(“携帯”電話じゃなくてアナログの小さい液晶“テレビ”)で
ちらちら見ていたんですが(つまり気合入れて見てなかったらしいというか(笑))、
三谷先生にしては意外(?)な感じで、これはこれで面白かったです。

大筋からして昭和回顧的な大きな時間の流れを追うドラマですので、
狭いハコの中で切羽詰ったやりとりが展開される三谷節的シュチュエーションコメディは
さすがに期待できないのは分かっていたのですが、展開が早く、
しかも登場人物が多い関係で、目が離せないようにできていました。
地味なドラマなのに、その辺は演出も含めて上手いなぁと見入ってました。

時代考証や、出演依頼というか名前の使用許諾交渉もたいへんだったようで・・
セットなどに吃驚するものもあって、かなりの時間とお金がかかっていたのも伺えました。

私が生まれるずっと前の話でもあるので、心底面白くて楽しめたかというと・・ですが・・
静かな展開も含めて、どちらかというとご年配の方が見て楽しめる内容だったかなと思います。
色んな方が出て来られましたが、制作の舞台裏のお話も興味深かったです。

長谷川町子先生や手塚治虫先生も出て来られたんですが、その中で印象的な話がありました。

三女の房子(榮倉奈々さん)がその手塚先生の下で働くんですが、
「天才と一緒にいると、自分も天才と同じだと思ってしまうが、それは間違いだ」と言われる。
でもやっぱり諦めきれなくて、アシスタント辞めて一人で漫画描くことに。
そこで、彼女の絵の才能を誉め続けていた恋人のつるちゃん(大泉洋さん)が、
「キミの漫画にはオレっていうファンがついてるから!」と。

泣けちゃったわけじゃないですけれど、ジーンとして忘れられない台詞でした。
(自分が似たようなことを言ったり、描いたりしているせいもあります)
最後に一人でもファンがいると、戦えたりするもんだよなぁ、と。

一方で次女の波子(堀北真希さん)の旦那(山本耕さん)は売れない小説家で
どうしようもない人でしたが、最後の方で作品を書き上げて、
「自分は凡人だから、凡人にしか書けないものを書いた」なんていう、いい台詞がありました。

三谷さんもプロデューサーの方も、八女家の家族は極々平凡で、
歴史には関わらない人たちだった、としたかったらしいのですが、
その中で長女の政子(柴崎コウさん)の婚約者だった大浦(玉山鉄二さん)は
召集や共産主義運動、軍部のクーデター騒ぎなどに絡み、歴史に翻弄されまくる役でした。
そんな彼が最後、鉄道員になってホームで列車を見送る姿は良かったなぁ・・
(そんないいシーンがどの人物もワンカットくらいしかないという贅沢さなんですが)

父の時次郎(西田敏行さん)が亡くなるところは『ゴッドファーザー』のパロディですね。
他にもたくさんパロディというかオマージュなシーンやカットがあったんですが、割愛します。
柴崎コウさん、上手かったですね。
芸能やタレントさんに疎くて、どういう方か良く知らないんですけれど・・(笑;)

***

黒柳さんは清水ミチコさんの話や、向田邦子さんのお話にも良く出てくるのですが、
本当に面白くて話が尽きない方ですね。素敵です。
先の糸井重里さんとの対談では、森繁さんと向田さんの話も出て来ました。

その黒柳さんのお話の中に、「徹子の部屋」に出たマエダマエダ君らや、
上記にも主演していた加藤清史郎君の話がありましたが、子供ってすごいなぁ、と。

一方で森繁さんについてのお話は心の内で泣けます。

凄い方はやっぱり特殊ですね。
黒柳さんもそうですけれど。

長いご経験のある方の話は聞くほどに色々ためになり、勉強になります。

こういうものを読ませて頂くと、つまんないことを考えるのが馬鹿馬鹿しくなりますね。
ありがたいです。

100410nm320g.jpg
 恒例(?)の合作(笑)です。

 さすがに何と言うか毛色も違うし、
 まだ仕上げていないのもあって、
 これは展示するか未定です・・

 ちなみにA3です。
 (絵にサインは入っていません(笑))


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