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2009/09/14

【思うこと】 制作者のプライド

Let's おとしだまTV!オリジナル  唐沢先生がNHKの番組の取材を断られた、というので、
  公式のBLOGを読ませて頂きました。
  拝読して、いつぞやの知人の出演したTBSの番組を思い出しました。

  (詳細は唐沢先生のBLOGの9/13の記事にあります)



(以下、↓古い漫画の残骸付)

唐沢先生としては、漫画家のプライドがズタズタにされたかと思います。
作家にインタビューしているのか、番組の歯車なのか分かりません。
結局放送されない番組ですので、(残念ですけど)結構なのですが、
唐沢先生側が今後取材依頼を受けにくくなるのも事実かも。
でも取材されるのが仕事ではないですし、結果漫画のネタになりましたし・・
(イヤな思い出の漫画で残念ですが)

こういうことは、ネットやBLOGなどが無かった一昔前、
一方の真相をオオヤケに発する場がなかったときは、
TV局などという大きな媒体会社の上意下達体質は、
受ける側が甘んじるしかなかったかと思います。
番組に限らず、映画でも何でも、そういう面はあります。
必ずしも作家個人の意向に沿わない、どうにもならない部分があります。

私の話で恐縮なのですが・・
昔、サラリーマンとしてネクタイを締めて歩いていたとき、
駅前の繁華街でクイズ番組の取材に呼び止めらたことがあります。
難しい問題で、正解できませんでしたけれど(笑)
答えられそうだから(?)呼び止められたのかもですし、
今(の風体)だったら呼び止められないかも知れませんし(笑)
もらったのはボールペン1本。(当たっても謝礼はないでしょう)

これは、私を、ではなく、サラリーマン風という素材として呼び止めたわけですね。
今でこそ良く考えたら、個人の情報(顔)を思い切り晒してますけどね。
(私撮影所時代含め10代からわりと色んな番組に出てるので探すと見つかったり(笑))
でも取材側は何千とある素材のひとつですので、そんなことも
配慮も何も考えてません。
つまり、「(顔出しで)撮影してもいいですか?」は
「TV出ませんか?」に勝てないと思っているのです。
これは撮影所にいるときに、上司に叱責されたことがあります。
「TVだからって偉そうな態度を取ってはいけない」と。
(私はそんなつもりは微塵もないと、若気の至りで上司に腹を立てたりしてましたが(笑))

しかし、ディレクター側の意図の中に、知らない(有名)人への取材ゆえに、
番組の方向性(シナリオ)通りに進まないといけない制約が発したりします。
こちらの意図と違う方に番組が作られてしまう場合。
ドラマは脚本がありますが、ドキュメンタリーですと台本はディレクターさんの頭の中。
そこに登場する素材の一部である人物は、その部品に過ぎないことが
往々にしてあります。
(優れたドキュメンタリーは取材からテーマが浮き出てくるものですが、
中々制作当初と、放送段階で、内容を変更するのはできないものです)

以前、TBSの深夜番組に、私の知人のアーティスト二人が取材を受けて
出演しておられました。
イベントでお隣だったり、個展に行かせて頂いたりの見知った方でしたので、
楽しみに番組を拝見していました。
内容は原宿探訪で、お二人ともちょうど原宿のギャラリーで個展中。
その中で、インタビューの質問の最後が
「お仕事は何をされてるのですか?」でした。
「アーティスト」と謳って絵を描いているのを映しているのに、最後がこれ。
言いにくそうにしている一人に、執拗に生業を問い質す質問者(ディレクター)。
諦めてアルバイト先を白状させると、それで二人の画面は終わり。
異様に腹が立ちました。

TBSでは、他のある番組もネットで叩かれたことがありますが、
(MIDIクリエイターさんを結論としてオタクはみんなコンビニバイトとかただのニート扱い)
どうも企業で働いていない者を日陰のダメ人間扱いするのがお好きと見えます。
旧知の友人や恩師がこの局で働いてますので、あまり悪口言えませんが(笑)、
それを望んでいる風潮もあるように思います。
まあ、ネットしてる人間ってテレビ見ませんので、半ば敵ですけどね(笑)

番組を作る側からすると、素材をそうしたディレクションの一部分として、
限られた時間の中で当てはめていかねばなりません。
そのために、現場で必要な画(え)を早く消化(録画)していかないとならない。
そういう仕事としての作業工程なり過密な日程が、
素材自体、番組自体の魅力を引き出すテーマを忘れさせてしまうことも、
今回のケースのようにあるのかも知れません。

しかし、同じ制作者(クリエイター)であることを考えると、
公共放送だとか国営放送局だとか言うことを別にして、
悲しくなったり、ちょっと自戒したりするものだな、と思いました。

でき上がった番組に、お上が手を入れろと圧力をかけるのはナンセンスですが、
それも往々にしてよくあること・・
こういうときに、クリエイター然として、制作する者として、毅然と、
本心やポリシーにそぐわないからと突っぱねるのは難しいかと思います。

そういう態度を取れる、自信持った仕事をしていきたいものです。


(私(key)の昔の漫画のネームがあったので添付しておきます(笑))
-- (TV局漫画) --

Let's おとしだまTV!オリジナル
(C)P/Key/SKiP product.inc. (2001)

[Column] -想うこと-