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2006/03/06

【展示会で思う】

グループ展【ぱじゃーるすた!2】終了しました。

ご来場ありがとうございました。

3/3~4
東京・港区、麻布十番駅(南北線・大江戸線)近く
Atelier Gym

d4

*参加*
・上左:RAK.さん(油彩)
・上右:TENMEIさん(写真)
・下左:火星児さん(アクリル)
・下右:さだヲさん


<Sin新作>
2

左:「緑の声」 B3、ボールペン/透明水彩
右:(女優・伊東美咲さん) A4、 上同



***

今回は私宛てのお客様だけでなく、他の方の作品を目当てに来られた方もいて
そうした方に見て頂き、また感想を頂いたのはたいへん嬉しかったです。

特に、親族の方や知人がいらっしゃいました。
絵やアートの世界と無縁な方の感想。
実際、画家を目指す場合、どうしても生活(経済活動)と制作は両立しないもの。
時間や体力の制約が出てきてしまう。
また、作品をつくっても、精神状態や取り組みの中で、僅かでも障害(邪魔)が起きる。
そうして必要なのはパトロンかと思います。
一番のパトロン候補は親族でしょう。
リンクにある版画アートの岡本玄介氏が丁度ご自身のblogで
展示会を行ってDMを出す相手について述べてらっしゃる中で
親族のありがたさを仰ってました。

個人の血の繋がりとは言え、バックアップは欠かせません。
それは生活面であったり、宣伝効果であったり。
かく言う私もサラリーマンを辞めて1年、今現在年老いた親に迷惑をかけています。

今更愚痴めいたことを言うのも憚れるのですが・・・
本音を言うと、
私の家族や妻は昔からあまり私の作品には興味がない。
それが楽な面もありますが、
何をしているか、何でお金が入ってくるのか、だけが話にあって
何を創った(生んだ)かは興味の範囲外です。
経済的に苦しいこともですし、
また、一緒にいた若い作家さんたちと違い、
もういい加減地盤の固まっていないとならない年齢での転身ですから
(本人は一環してその道のつもりなのですが)
仕事(経済)に繋がらない(創作)生活は自分だけでなく、
家族を危機にもおいやります。
自分だけのわがままを振りかざすわけにはいきません。

そうした中、何のレスポンスもない作品をつくっているなら
やはり諦めもつくのですが、
いざ発表してみると、嬉しい感想を頂き、
たあいもない作品が売れたり、お仕事を頂くこともある。
すると、まだ自分はやれるのではないか、と言う気概に一瞬満足します。

ですが、
普段創作にすら関係ない、
身分を隠した(笑)労働で得たお金を使って寝ずに創作し、
そうして開いた宴の後、待っているのは
やはり厳しい現実だけです。

ゆえにフリーの、血の繋がりのないお客様には
心血の感謝が沸きます。
まして意見や感想を言って頂くことはたいへんな励みになります。
諦めてはいけない、という思いが起こります。

一方で傍にいる筈の“家族”(両親や妻子)に
逆に一抹の後悔を覚えてしまう、曲がり歪んだ怨恨すら覚えてしまう。
親族が展覧会に来るなんて・・・と羨ましくも思ってしまう。。。
(実際にそうだったら私はたぶん恥ずかしいでしょうけれど)

また、今回も色々若い作家さんと話していて、
絵や音楽の芸術的な活動について、世間が冷ややかであることを
少し痛感したり。
画廊の方はいつもどこでも親切です。
フリーのお客様も反応が温かい。
しかし、社会の大半の方は芸術と関係のないところで生きている。
あるイベントを企画していて、その過程で、
公共施設を借りるのにこんなに規制があるのかということを
打ち上げでの話の中で伺って、驚かされました。

先日絵を扱っている画商さんとお世話になっているイベント会社の方と
絵を搬入に行った際にお聞きしたのですが、
画家の方たちも仕事がそうはない。
1号いくら、という値段での肩書きの獲得が必要なために、
躍起になって大学や展覧会の賞を狙っている。
それが現実である、と。

買う方は資金が潤沢にあるものの、絵についての価値判断は画商なり、
肩書きに依存している。
支援する方は少ないし、支援の方法もまちまち。
そして、画家より手軽に思われるイラスト描きは、その価値判断をもっと
シビアに見られがちです。

以前にも書いたのですが、
日本(人)には絵を買う習慣がないのではないか、と問うたところ、
ある方から興味深い回答を頂きました。
衣食住、生活に必要なことでない面である絵について、

「パリだろうがどこだろうが、絵は買うものだとは誰も思っていない」

そして聞かれました。

「アナタは絵を“売るため”に描いているんですか」

私はハっとしました。

“売るために描いているのか”
表現し、創ることに没頭するとき、
売ることを考えて描いているでしょうか。
いや、売りたいから描いているのでしょうか。
売れたら、とは思うものの、描く、創る衝動は、経済とは無縁のところに存在して
初めて発生している。

でも作家も人間であり、経済活動の社会に身を置く以上、
喰わないとならない。お金を得ないとならない。
でないと死んでしまうのです。

なんとも言えないジレンマです。

売るとなれば、やはり、社会の波、ルール、
そうしたものに従うしかありません。
その中に身を置いている以上、それを非難することには矛盾が生じるのです。


昨年から本格的に自分の作品をつくる、ということだけに
本業を置いたつもりでしたが、さすがに気力が尽きつつあります。
いかんせん、体力が続かない。


黙って矛盾に反せず、その流れに身を置くべきでしょうか。


屈してしまうにはしかし、どうしても悔やんで悔いきれません。


今年は春が来るかどうか、
ホントウに正念場になりそうです。・・・・
[ART] -絵・アート-