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2008/01/21

【新年】アルベルト・アンカー展

たいへん遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。


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昨年は殆ど更新しておりませんで、申し訳ありません。
サイトの方もTOPを新しくしましたが、
いつまでも「謹賀新年」のままではいけませんので(笑)
(正月中の挨拶と考えると既にもう変えてないといけないのですね・・)
いい加減新作などUPしていきたいと思います。

たぶん2月に入ってからだと思いますが、よろしくお願い致します・・

年賀モノのモデルは昨年暮れの紅白にも出場しておられました、
リア・ディゾンさんです。
ラフで2時間程度で描いたもので、まだ未完成なのですが・・

今年は昨年別途仕事の関係でほとんど描けなかった分を、
コチラを本業として挽回したいと考えております。
まだ先のことは未定ですが、ぼちぼち活動復帰していきたいと思っております。

***

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スイスの画家、アルベルト・アンカー展に行ってきました。

電車のホームでポスターを見て以来、行きたくて仕方なかったのですが、
会期終了ギリギリまでなかなか行く機会がなく、
やっと仕事の打ち合わせの後、渋谷文化村に寄って来ました。
平日午後でしたのに、お客様多かったですね。

作品はたいへん素晴らしかったです。

その細密な描写から滲む優しい雰囲気。
子供をモチーフにしたものが多いのですが、
どれも愛らしく温かみに満ちていました。
会場の四方から「カワイイ~」という感想が漏れてましたね。
ご年配の女性の方々にも、分かりやすく親しみやすい作品でもあって、
なかなか盛況だったかと。
当時パリのサロンで「金」を獲られたことがあるのにも驚きました。
また、描かれた作品にはパリの情景など一枚もなく、殆どがスイスの田舎と人物。
それだというのに、パリで好まれて買われたそうです。
会場内の声にも、その理由が取れるかと思います。

私が中でも特に気に入った画は
「少女と2匹の猫」  (1888年)
(上写真)
サイズは約12号程度(66×43?)と、小さいのですが、
そこから中々動けず(他のお客様にご迷惑ですね)、
何度も何度も繰り返し見に行ってしまいました。

この画については、色々展示を見て回る中、
私なりにアンカーのお子さん(たぶん長女)ではないかと推測しております。
次女の肖像もあったんですが、雰囲気が違うし、顎の線が長女に似ているので・・

作品は晩年になるにつれ細密度を増し、
細かい髪の毛や服の皺、模様や生地まで推測できるほどでした。
殊に子供の肖像については、バックを思い切って黒くすることで、
より一層、光彩の加減が浮き立ち、たいへん素晴らしい効果を上げていました。
バックが黒いことで却って人物の温度が引き立ち、
逆に人間らしい柔らかく生き生きとした感じが際立つようです。

静物画などで若年時と晩年時の作品が並んで掲げてあったのですが、
それを比べても、やはり背景やコントラストについては、
晩年の作品の方が秀逸でした。
こういう画風にはつい、温かさを出そうとして、
背景などを牧歌的にしようとしたり、明るい色や暖色、中間色を多様しがちですが、
その辺はご本人の作風の変遷からもたいへん勉強になりました。

そして、私がアンカーで気になった点は、もう一つ・・
自身の亡くなったお子さんのスケッチや肖像を残されていること。
そして、それを後で(何年も後に)もう一度描いたりしていること。
本人曰く「忘れることのないよう」との思い同様、
解説にもあるように、決して感傷的な雰囲気は見られず、
安らかに眠っているような子供がいるだけ・・

安らぎ、温かさ、家族、慈しみ・・・

当時だけでなく今でもこの作家の支持が多く、
スイス国内以外でも人気が高い理由が伺えました。


私として、個人的に頂いたことは、
ひとつには写真。
アンカーの作品は、デッサンやスケッチでは不可能な作品が多いので、
気になってはいたのですが、
当時はもう写真の技術があったのですね。
もちろん、全てがではないですし、写真を見たから描けるものではないですが。
ゆえに、写真を見て描いても、こうした作品が可能だということ・・
(逆に、アンカーという作家の評価がそれほど高くない理由の一つかもしれません)

それと同じくしてですが、もうひとつは
人物そのものをありのままに描いても、いい画になる、ということでしょうか。

最近モチーフもですが、アイディアやテーマに考えが行き過ぎ、
人物の描写だけで醸し出すこともできるテーマがあることを忘れておりました。
もちろん、描くべき人物を投影せねばできないのですが・・

勿論、描写の仕方もあるのですが。
それから、人間性。
これだけはどうしても画面に出てしまいます。

その辺が、画の怖いところですね・・。


****
<お知らせ>
東京、杉並・阿佐ヶ谷駅の
「よいしょ」というカウンターバー。
私の絵を数点飾って頂いてます。

残念ながらオーナーさんの意向もあり、
店長さんがお店を今週いっぱい(1/25)で閉めるとのこと。

駅前からすぐで、飲み屋さんの立ち並ぶ界隈なのですが、
なかなか人通りも少ない様子で・・・
残念です。

(もっと伺えば良かったのに・・
多忙理由に中々行けませんでした。
なんて失礼をしてしまっていたんでしょう・・
今更悔やんでも仕方ありませんけれど。。。。)

24日に画は引き上げる予定でおります。

ご来店頂いた方いらっしゃいましたら、この場でお礼申し上げます。
ありがとうございました。

(私も中途半端な展開と営業で申し訳ありませんでした)

■酒処 よいしょ■ 
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-4-1
TEL 090-7631-4382 17:00~24:00
閉店予定/営業:1/25まで
(※25日は混雑予想されます)
[ART] -絵・アート-