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2008/08/24

【時速300km】人の壁と目標

制作途中や仕上げ段階の作品が溜まってきました。
ここを書くのも、HP自体もまた久々になってしまいましたが、
途中経過で失礼ですが、なんとなく数点アップしてみます・・・


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「絵を描いて、人生観って変わったことありますか?」



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ちょっとフォルダを整理したいたら、
以前の古い日記のコピーが出てきました。
(変な写真が映ってますがそちらは無視してください(笑))

上の言葉は、その中にあった、ある人からされた質問です。


今はもうない喫茶店兼ギャラリーさんで個展をしたときの日記です。
もう絵を描かない、と発言して、知人に心配?された文章。
その解説をしています。

どうして絵を辞める、と言ったのか。
それはもう好きな絵を描いていていい、ということでは
なくなった、と言っています。

つまり、お金に換わる絵を描くことになると
自由に好きにはできなくなる、というような・・


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日記を3回に分けて書いている長文の最後。
そう言えばこのときは2ヶ月ほど色々やって、
最後のこの個展のときは相当へばって、
ギャラリーに行けない日が続いたのを覚えています。
個展にいないなんて、ひどいものです(笑)

でもバテバテでした。
個展も長い期間でしたので、そこの方に管理をお任せしたりして・・
心配もしてくださいました。
わざわざ遠方から来てくださったお客様や知人、友人にも
お会いできなかったりしてたいへん失礼をしたのを覚えています。

その中で、得たもの。
たくさんありました。
今の自分がいるのはこのときのお陰とも思っています。
かなりしんどかった。
でも、自分にしかわからないけれど、小さな自信を持った―
同時に不安も抱えていたのも覚えています。
憤りとかもですね(笑)
諸々は(日記にも書いてますが)自分しか分かっていません。

その考えや思いやらは、今でも何も変わっていません。
努力する、その仕方や、術、方法。
方向性。取り組みの姿勢。画風の模索。
売り込みのための度胸。開拓。

経験はいっぱいしました。
ずっとそのままではいられないけれど、
でもその場にずっといたい、という、
つらいけれど楽しい、寒いけれど温かい・・


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その後の絵に向き合う姿勢は多少変化していますが、
道筋は自分で見つけ、自分でつくるものだ、
という思いだけは変わっていません。
きっとこれからも変わらない。

誰かの後を付いて行ったり、
誰かのつくった箱の中で主張したり、つくったりしても、
それは自分の100%の挑戦ではない、と。
それが実力を測ることにはならない、と。

挑戦するのには、
挑戦できることにする、のではなく、
不可能だったり、できないだろうものや障害に向けて
あえて挑む、やってみる、のが最初にあると思います。
できなかったり失敗したことに、
もう一度挑んでみる。

それが挑戦。
100でぶつかってダメなら、更に100のボーダーなりキャパシティを
自身で増やせばいいのです。

壁とは乗り越えるためにある―

壁に当らない者は挑戦や努力をしていない―

もうすぐ北京五輪が終わります。
重圧を撥ね退けて栄光を掴んだ選手。
そうでなかった選手。ケガに泣いた選手・・
色々いると思います。
でもみな、目標は同じ。
たとえ、世界に通じないと知っていても、挑戦する。
挑んで初めて、世界の一番強い者や大きな壁を知る。

それは、スポーツだけではないと思います。

私の好きなテニスの伊達公子さんが、
今年現役に復帰して活躍しています。
彼女のパートナーのレーサーのミハイル・クルム氏が
挑戦とは300kmで回れないコーナーで
アクセルを放してしまう恐怖を乗り越えることだ、のように
仰ってました。

例えば私には300kmで走る車になんか乗れませんが、
でも同じ人間なのですね。
だから、実は同じ恐怖や壁をきっと体験しているのでしょう。
それは時速300kmの世界でなくても。
みんなそうなのです。
きっと。


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「絵を描いて、人生観って変わったことありますか?」

この質問は、その昔の個展のときに
ある年配の方に尋ねられた言葉です。


私の答えはこう書いてあります。


「絵を描けない時期があって、そのときは生きているのがつらかった」


生きていることを感じる。
それはきっと、できないと思っていたことを乗り越える瞬間。

そして人はまた、更に乗り越えようと努力する。

世界新記録が毎年のように更新されたりするのも、
きっと人間だからなのだと思います。

そういう挑戦が、人に感動を与えるのですね。
同じ目標に向かって励まし合う人たちや、
その人を見て目標にしたり、刺激になったり。

そうして生きてこそ、人間なのだと思います。

生きていることの証しなのだと思います。

みんな頑張れ。
そしてありがとう。

300kmでなんか走れないけれど、
私も走れるようになりたいです。
[ART] -絵・アート-